森本桃世さんの講座「産前産後の食卓レシピ料理実習vol.3」MOMCREW定例ミーティング2018.3より

産後ケアの担い手である産後ドゥーラをコーディネイト派遣しているMOMCREWですが、毎月、クルー（産後ドゥーラやスペシャリストなどをクルーと呼んでいます）対象の研修をしています。2018年3月は、料理実習。食卓料理家の森本桃世さんを講師に招いて、料理実習をしました。申し込みも多く、満席、初のキャンセル待ちも出たなかでの開催となりました。

３回講座のうち3回目となる今回は、参加者で数名のチームに分かれ、実習を行います。約1時間半という限られた時間の中で、スタッフの用意した食材を、どのようなお料理に展開していくか、という実践編になります。

講師の森本桃世さん

今月の講師は、料理家の森本桃世さん。森本さんは、吉祥寺のオーガニックレストランTaihiban（タイヒバン）で、メインシェフと運営をされていました。

森本さんは、現在は「みんなのお母さん」として、産前産後のご家庭を訪問し、

・家族みんなが食べられるもの
・作るのが簡単なもの
・安心・安全でお財布にやさしいもの

をモットーに、おだしの効いた野菜料理を中心に提供されています。

１月から、西日暮里駅から徒歩５分ほどのフロマエプラスというシェアカフェで、毎週金・土曜日にランチを提供する「Sando食堂」を開かれています。

復習も兼ねた講義

３回講座ですが、今回初めて参加された方もいることから、おいしい料理の要素、野菜の見方など、簡単な講義がありました。

過去２回に参加された方には復習に、初参加の方には基本をコンパクトにおさえるいい機会となったと思います。

料理実習

いよいよ、料理実習。４つのグループにわかれます。

桃世さんは、材料を選ぶ前に、次のように伝えます。「学校の調理実習のように、あれをつくらなきゃ、とゴールを目指すのではなく、グループでディスカッションをしながら過程を楽しんでください」。

まずは、材料選び。野菜、肉、魚、卵、乾物など、準備されているものから選んでいきます。

材料を選んだら、メニュー決め。そして、調理。各グループとも、分担しながらテキパキと進めている様子です。

各グループとも、創意工夫のあるお料理が、次々と出来上がっています。見ているだけで、楽しくなってきちゃう。そんな光景です。

１時間半の持ち時間で、合計33品の料理ができあがりました。

できあがった料理を試食します。

お皿に１回で乗りきらないので、みなさん何回かに分けて、少しずつ試食しました。どれもこれもおいしい！自分では試したことがないような食材の組み合わせがあったり、意外な味付けがおいしかったり、とっても勉強になりました。

感想

桃世さんの言葉で印象に残った言葉があります。「調味料は味をつけるものではない。味を補うものである」です。

子どもと料理している時、彼女はいつも、生の野菜や素材そのものも味をしたがります。つい、これを忘れて、味をつけようとしてしまうけれども、野菜の味、肉の味、魚の味、卵の味など、素材そのものには味があるのですね。足りない味を少し補ったり、バランスを整えたりするたで、いいんです。おいしくなるんです。

桃世さんの３回にわたった「産前産後の食卓レシピ料理実習」が終わりました。３回を通して感じたこと、それは、料理で大切なことは、楽しむことだということ。これを忘れてしまうと、義務になったり、失敗を恐れたり、苦痛になったり。やがて、料理が嫌いになり、楽しめなくなってしまいます。もっと自由に、自分の直感や感覚を信じて、楽しむこと。この大切なことを、胸に刻んでおきます。

「出たかった」「日程が合わなくて残念」「またやってください」という声が多く寄せられているので、また開催を計画したいと思っています。

講師の森本桃世さん、参加してくださったみなさま、ありがとうございました。