現代のマザーテレサ ロビン・リム氏 初来日イベント「International Conference on Respectful Childbirth Care」に参加 第1部基調講演の記録

2018年9月4日、「International Conference on Respectful Childbirth Care」が、筑波大学東京キャンパスで開かれました。現代のマザーテレサと言われるロビン・リム氏が初来日されたことで開かれたイベントです。

第1部の基調講演と、第2部のパネルディスカッションに分けて、当日の様子をレポートします。

第1部:基調講演

第1部は、「女性が大切にされる出産ケア〜人権としての医療〜」と題して、ロビン・リム氏(ブミ・セハット国際助産院・院長)さんの講演です。

ロビン・リム氏は、1956年フィリピン生まれ。36歳でバリ島に移住します。アメリカに住んでいた妹さんを妊娠合併症で失った経験から、助産師として生きることを決めます。49歳で、貧しい妊産婦に無償医療を24時間365日提供するブミ・セハット助産院バリ島クリニックを開業。こちらは、世界中からの寄付のみで運営しています。

ロビンさんの存在を知ったのは、2年ほど前でしょうか。「そんなにすごい方がいるなら、いつかお会いしたいなー」と思っていました。まさか、こんなに早く実現するとは思っていませんでした。

当日配布された資料

ロビンさんは、二つの尊厳を守ることが大切だと言います。
一つは、母の尊厳。女性としての尊厳を守ること、どんなお産がしたいのか、どんな文化的背景があるのかなどを売れ行けること。
二つは、赤ちゃんの尊厳。生まれたばかりの声にならない声を助産師が守ること。それには、すくにへその緒を切らないこと。
胎盤とへその緒には450mlもの血液があり、出生後すぐに切ってしまうと、赤ちゃんの幹細胞になるはずだった150-210mlの血液が失われてしまう。これをすぐにやめなければならないと語ります。授乳3回くらいは、切らずにそのままだとか。ちなみに、フィリピンは国家政策として世界で初めて、臍帯をすぐ切らないと掲げたそうです。

ロビンさんは言います。「赤ちゃんがトラウマを持たずに生まれてくることができたら、人を信頼する力、愛する力を持つことができる」と。

妊娠・出産・産後に、女性が大切にされるということは、赤ちゃんの人を信頼する力、愛する力を育む。それは、私たちが少しでもよい未来を子孫に残していくために、とてもとても大切で、欠くことができない部分なんだと、ロビンさんのお話を聞いて気づきました。

最後に、私が一番心に響いたロビンさんの言葉を紹介します。
「じっと自分の手を見てください。他の誰かが世界をよくしてくれるのを待つ必要はありません。いま見つめている自分の手で変えていけばいいのです」

ロビンさんと赤星

写真も一緒に撮ってもらえて、感激!友人に通訳してもらってお話したら、なんとロビンさんが私のほっぺにチュッ。嬉しいような、恥ずかしいような気持ちが顔にあられている写真です。

私は私ができることを、信頼できる仲間たちと、一緒に積み重ねていきます。

ロビンさんへの寄付

ロビンさんを招致した一般社団法人アースカンパニーでは、ロビンさんとブミセハット国際助産院を月々定額で支援するマンスリーサポーターを募集しています。2018年9月24日23:59までの募集です。

www.rebrand.ly/ec-bumi-monthly

 

関連サイト
一般社団法人EARTH COMPANY
ドゥーラシップジャパン

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投稿者プロフィール

赤星由美子
赤星由美子
株式会社ソシエタス代表取締役。調理師/食品衛生責任者/出産ドゥーラ・産後ドゥーラ/発酵プロフェッショナル。さまざまな情報を発信していきます。