PHP総研シンポジウム「企業は社会の公器―これからの社会をつくる企業経営とは」で感じたこと

2018年10月23日、PHP総研シンポジウム「企業は社会の公器―これからの社会をつくる企業経営とは」に行ってきました。

研究報告書『企業は社会の公器―これからの社会をつくる企業経営とは』は、PDFで公開された時によんでみて、もうマーカーだらけでマーカーの意味がないんじゃないかと思ったほど。示唆に富み、私にとって学びの多い研究報告書だったのです。

その冊子が手に入る！そして事例に出ている企業全社が登壇する！！そう聞いて、ぜひとも行きたいと、開催を心待ちにしていました。楽しみにしすぎたのか、会場に到着したのは開場直後で二番目で、前のめりな感じが少し恥ずかしかったです。

時間近くなってきて、席が埋まってきました。会場を見渡すと男性が多くて、女性は1割いるかいないか。どういった方たちがきているのかわかりませんが、もう少し女性が興味を持ってくれたら嬉しいなぁなんて思っていました。

登壇者

モデレーターは亀井善太郎先生。私は立教大学大学院での講義を受講したり、ゼミに参加させていただいたり、修士論文の指導をいただいたりしました。特に、弊社におけるCSRはどんなものがあるのか、アドバイスいただいたことは常に意識しています。

登壇者に、大学院同級生の市川望美さんと、直接の面識はないけれども会員になっているokatteにしおぎの齊藤志野歩さんが出るということで、ワクワクしていました。

登壇者は、「社会の公器」となる企業経営を実践する9社。

【登壇者】
嘉納未來氏（ネスレ日本株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ統括部長）
市川アダム博康氏（SOMPOホールディングス株式会社兼損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR室課長）
大森七幸氏（アインズ株式会社 代表取締役社長）
石井直樹氏（石井造園株式会社 代表取締役）
菅井夏樹氏（五常・アンド・カンパニー株式会社 ヴァイス・プレジデント）
黒木敏之氏（株式会社黒木本店 代表取締役）
森本健次氏（株式会社南山城 代表取締役社長）
齊藤志野歩氏（株式会社エヌキューテンゴ 代表取締役）
市川望美氏（非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー）
【モデレーター】
亀井　善太郎氏（PHP総研主席研究員・ 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授 ・認定NPO法人アジア教育友好協会理事）

時々笑いが起こったりして、とても楽しく、リラックスした雰囲気で聞くことができました。

事例をたくさん知れたこと、概念的な部分も理解を深められたこと、この両面から考えられたことが、私にとってはよかったです。

心に響いた言葉

心に響いた言葉がたくさんあったので、箇条書きでメモしておきます。

・CSR経営は経営戦略そのもの
・経済性と社会的価値が両立しなければならない
・公助＋自助＋共助
・企業は一夜にして消滅する
・資源は社会から預かっているもの
・社会的弱者の雇用は組織が優しくなる
・ついでに無理なく達成感のある活動
・頼まれごとは試されごと
・CSR経営は儲かる！
・公　公共　私
・日本の家はこれまで閉じる方向にきていて、閉じすぎてしまった
・社会の課題解決を自社の事業で取り組むこと
・身の丈にあったものを一つひとつ積み重ねる
・CSRは現場にある
・社会変革装置

感想

CSRは大企業だから、利益がたっぷりあって社員がたくさんいるからできるものではない。企業規模にかかわらずできるもの。小さい企業には小さい企業なりのCSRがある。

自分たちは何をしている会社なのか？なぜ存在しているのか？社会に存在を許してもらうためには？会社の存在意義とはなにか？　これらを深堀りしていきたいです。

経営者として、私の理想とする企業経営を追い求めていけばいいと、背中を押してもらいました。勇気が出ました。

また、言葉をていねいに紡ぎ、伝えていくことの大切さにも気づきました。私自身の課題として、今後取り組んでいきます。

シンポジウム終了後、亀井先生と写真を撮ってもらいました。

亀井先生のモデレートは素晴らしかった！

この研究報告書は、企業経営に携わる方・興味がある方は、全員読んだ方がいいのではないかと思います。

こちらからダウンロードできます。
→研究報告書『企業は社会の公器―これからの社会をつくる企業経営とは』

大学院の時は、こういった情報が自然と入ってきていましたが、卒業してからは情報がなかなか入ってきません。大学院時代は特別な時間だったんだなと、改めて感じました。今後は、意識して機会を作っていきます。

 

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