「小豆川先生の子ども放射線ラボ 知ろう、測ろう、放射線」に参加

2017年11月19日、「小豆川先生の子ども放射線ラボ 知ろう、測ろう、放射線」に参加してきました。

主催は、子どもたちを放射能から守るねりまネットワーク。

昨年の夏に参加した、同団体主催の小豆川先生の講座がとてもよくて、今年も参加しました。去年は娘と2人でしたが、今年は夫も誘い、家族3人で聞いてきました。

講師の小豆川勝見先生は、東京大学大学院総合文化研究科環境分析化学研究室助教。福島第一原発の事故以来、環境中のさまざまな放射線測定に取り組んでおられます。

小豆川先生は、2016年に「福島第一原子力発電所事故前後における食品中の放射性物質」という研究で、ドイツのStockmeyer科学賞を受賞されたそうです。

会場入り口のチラシ

 

いよいよ、小豆川先生のお話。

いよいよスタート

子ども向けの内容なので、お話がわかりやすい!そして、先生は子どもの心をつかむのが上手くて、子どもも飽きずに話を聞くことができます。

まず、原子量発電所の放射性物質ってなに?というところから話が始まります。ウランが割れるとカケラができて、そのカケラがストロンチウムやヨウ素やセシウムだそう。なるほど!そうだったんだと納得。

他にもベクレルとシーベルト、放射性物質の飛び散り方、測定器について、食品中の放射性セシウムについて、食品のダメな測定例、現在注意が必要な食品、放射線教育の重要性などなど、幅広く、そしていま知りたい情報をコンパクトに聞くことができました。

測定器を興味深く見る

途中の休憩時間では、ちょっとしたお菓子も出て、この心遣いがとっても嬉しい。ちょうどおやつの時間だったこともあり、大人も子どももお菓子をたべて、ほっこり。

休憩時間に出たお菓子

今回おもしろかったのは、質問の仕方。sli.doというシステムを使って、オンラインで書き込みました。これが、とてもよかった。手をあげて質問しにくくても、オンラインなら遠慮なく書き込むことができます。先生曰く、300人、400人の講義では有効な方法だとか。確かに!! 現代の大学では、こんな風に質疑応答をしているのですね。すごくたくさんの質問が出て、先生は一つ一つ丁寧に答えてくださいました。もちろん、その場の挙手の質問もOKでした。

あっという間の2時間で、先生が最後に言われていた言葉が印象的でした。「ぜひ関心を持ち続けてほしい。次の世代に宿題になることは間違いないから」と。

小豆川先生は、測定が本当に好きなのだなと、話のはしばしからうかがうことができました。話を聞いて私が思ったこと、それは放射性物質をいたずらにこわがるのではなく、なかったことにするのでもなく、きちんと理解して、今後もきちんと測定して、その数値をもとに、いろいろな立場の人で議論することが大切だ、ということです。

しぶしぶ付き合ってくれた夫も、わかりやすくて来てよかったと言っていました。家族で共通の認識を持ち、それを元に、わが家基準を作っていこうと思います。

終了後、小豆川先生と写真を撮らせていただきました。

小豆川先生と写真

小豆川先生、主催してくださったねりまネットの方々、ありがとうございました。

 

おまけ

配られた資料に書かれた娘のいたずら書き。いつの時代もドラえもん。
初めて覚えた元素記号、H,Li,Na,K,Rb,Cs,Frの語呂合わせ、一生忘れなさそうです。

子どもの落書き

 

投稿者プロフィール

赤星由美子
赤星由美子
株式会社ソシエタス代表取締役。調理師/食品衛生責任者/出産ドゥーラ・産後ドゥーラ/発酵プロフェッショナル。さまざまな情報を発信していきます。