子どもがいるとよく言われる「いまが一番かわいい時よ」という言葉について考える
子どもが生まれてから、よく言われた言葉がありました。「いまが一番かわいい時よ」と。
みなさんは、「いまが一番かわいい時よ」と言われたことがあるのでしょうか。言われたことがある方は、どのような気持ちで受け止めたでしょうか。
この言葉、なんとなくひっかかるというか、モヤモヤしながらも「そうなのかな」くらにしか思っていなかったのですが、最近、この言葉が、子育てをしんどく思っている人には、ある種のプレッシャーになるのではないかと考えるようになっています。
なんとなく、そして良かれと思って言っている
きっと、そのように言っている方は、自分が言われてきたからなんとなく、そして良かれと思って言ってくれているのだと思います。
その意味合いは、
「いまは大変だと思うけど、とってもかわいいんだから、頑張ってね」という意味だったり、
「いま、この瞬間は二度と戻ってこないから、大切にね」という意味だったり、
「もう少し大きくなると手が離れるから、寂しくなるわよ」だったりすると思います。
そんな言葉に思うこと
「いまは大変だと思うけど、とってもかわいいんだから、頑張ってね」に対して
→「いまでさえ頑張っているのに、さらに頑張れというのか・・・・・・」
→「余裕がなくて、可愛く思えない時も、正直あるよ」
「いま、この瞬間は二度と戻ってこないから、大切にね」に対して
→「この瞬間を大切にできない私は親失格?」
→「そうはいってもそれどころじゃない!そんな余裕ない!」
→「あまりこの瞬間を愛おしいと思っていない自分はおかしい?」
「もう少し大きくなると手が離れるから、寂しくなるわよ」に対して
→「とにかく、一人になる時間がほしい!」
→「夜中の授乳に抱っこ。睡眠不足で眠い。身体が悲鳴をあげてる。なのに、そんなこといま言われても・・・・・・」
子どもはいくつになっても、かわいい!
そして、私のひっかかり、モヤモヤの原因は、おそらく「いまを過ぎるとかわいく思えなくなっちゃうの?」「このかわいさは、消えちゃう?」というおそれ、だったと思います。
私が聞いて、とてもホッとした、大げさに言えば救われた言葉があります。それは、
「子どもは何歳になったって、かわいいですよ」という一言。
その方は、社会人になった子ども2人の母親です。
ああ、いくつになっても、自分の子どもがかわいいって思えるんだ。それはとっても嬉しい。いまこの瞬間の子どもとの時間を大切にしたいけれど、そうもいかない時もある。その月齢、年齢なりのかわいさが、きっとある。一生かけて、わが子をかわいいって思ってもいいんだな。そう思いました。
わが子はいま6歳ですが、「かわいい」と毎日毎日感じています。
寝顔を見てはかわいい、おはようと起きてきた髪の寝癖がかわいい、ブツクサ文句を言っている不機嫌な顔がかわいい、叱られて泣いている姿がかわいい、抱っこしてと甘えてくるのがかわいい。そんな感じで、毎日「かわいい」と感じます。
なんだか、親バカ投稿になってしまいました。
これから子どもが思春期になっても、就職しても、そして中年になっても、かわいく思えるのでしょうか。自分がどう思うか、楽しみにしていたいと思います。
投稿者プロフィール
- 株式会社ソシエタス代表取締役。調理師/食品衛生責任者/出産ドゥーラ・産後ドゥーラ/発酵プロフェッショナル。さまざまな情報を発信していきます。
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