小倉ヒラク著『発酵文化人類学ー微生物から見た社会のカタチ』【本の紹介】
発売前から予約していた本、小倉ヒラク著『発酵文化人類学ー微生物から見た社会のカタチ』が届きました。
一気読みのおもしろさ
小倉ヒラクさんは、微生物が好きすぎて、発酵デザイナーになったという方。
私は小倉ヒラクさんのファンで、よくブログを拝読しています。ある映画鑑賞イベントのゲストとして呼ばれていて、近くの席にいらしたのですが、緊張で声をかけられませんでした。主催者の友人には「言ってくれたら紹介したのに」と言われました。というくらい、ヒラクさんのファンです。
一気読みのおもしろさ
ビジネス書、研究、大学院の課題以外の本を読んだのは、本当に久しぶり。「研究の本も読まなくちゃいけないの十冊以上あるし、このビジネス書も読んで会社経営の参考にしたいし、でもヒラクさんの本も読みたい。どうしよう。。いまはゴールデンウィークでおやすみなんだから、仕事も研究も関係ない本を読もう!」と読み始めました。
そうしたら、もう、おもしろくておもしろくて、一気読み! 何度もにやりとし、何度もそうだ!とうなずき、何度もそうだったのか!!と感嘆する、そんなふうにドキドキワクワクの楽しい気持ちで読み終わりました。
糀と麹の漢字の違いにみる日本・中国の食文化と民族の個性、酒と神と日常の「ケ」と非日常の「ハレ」、味噌屋の麹と酒屋の麹、発酵の観点から見た「クラ」の環と贈与経済、出産と母乳と腸内細菌群、などなど、本当に幅広い内容が発酵との関係で語られています。
ヒラクさんのブログを読んでいただければわかるのだけれど、すごく読みやすい文体なので、スラスラ読むことができます。そして、ヒラクさんらしい表現を少し引用すると、P35「愛が恋人たちのなかにしか存在しないように、発酵もまた食いしんぼの人間のなかにしか存在しない」なんか、もうしびれるーーー。こんなしびれる表現が、いっぱい出てくるのも、読んでいて楽しいところです。
一気読みしてしまったので、次に読むときは、ヒラクさんの文章を味わいながら、ゆっくり読みたいと思います。
やりたいこと、あらたに四つ
そして、この本のおかげで、やりたいことが四つ増えました。
1 久しぶりに、寺田本家の日本酒を飲みたい
2 山梨のお寿司屋さんでお寿司を食べならが甲州ワインを飲みたい
3 新政のお酒を飲んでみたい
4 五味醤油の「手前みそキット」で甲州みそを作りたい
発酵と人間の関係をみんなが考えたら、つまりこの本を世界中の人が読んだら、世界は平和になるのに、と本気で思いました。
もしヒラクさんに会うことがあったら、今度はこの本にサインしてもらおうと思います。
小倉ヒラクさんのサイト
→http://hirakuogura.com
五味醤油
→http://yamagomiso.com
投稿者プロフィール
- 株式会社ソシエタス代表取締役。調理師/食品衛生責任者/出産ドゥーラ・産後ドゥーラ/発酵プロフェッショナル。さまざまな情報を発信していきます。
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