棒田明子著『新米祖父母の教科書 孫育て一年生』でトリプルハッピーに【本の紹介】
先日、小さな会で棒田明子さんに会う機会がありました。恥ずかしながら、有名な棒田さんを知らなかったのですが、NPO法人 孫育てニッポンの理事長をされているとうかがい、『新米祖父母の教科書 孫育て一年生』(KADOKAWA)を購入してみました。
本書は、祖父母のハッピー、子どものハッピー、・パパママのハッピーのトリプルハッピーを生み出そうと提案されています。
妊産婦側から本書を見ると
私は、出産直後、親戚とのジェネレーションギャップに悩みました。「そんなに母乳をあげたら将来肥満になる」と言われて、まさかそんなことはないだろうと思いつつ、本当だったらどうしようと1週間くらい悩んだことがあります。母乳外来の日に、助産師さんに聞いてもらって、安心したのを覚えています。あとで、親戚に聞いたら「自分はミルクで子どもを育てたから母乳のことはわからない。なんとなくそう思っただけ」と言っていて、ホッとしたけれど、そんないい加減なことを言わないでほしいと思ったし、残念な気持ちでした。本当は親戚に言われた時、それは誰が言っているのかとか、科学的根拠のあることなのかとか、聞ければよかったのでしょうが、初めての育児で必死で、精神的に不安定だった私は、その言葉を鵜呑みにしてしまいました。ちょっと話がそれました。本書を事前に渡しておけば、私のような思いをせずにすむかもしれません。
です。
祖父母世代ならではの遊び
その他
祖父母側から本書を見ると
孫育てに不安を抱えている祖父母。
時期別(妊娠&出産期、誕生〜3か月、3か月〜6か月、6か月〜12か月、1歳、2歳、3歳〜5歳、学童期)に子どもの発育・発達のめやすがコンパクトにまとめられています。子どもの発育・発達の本を1冊読むのは大変ですが、 本書を読むだけでも、祖父母には十分なのではないかと感じました。
また、ママの体と心、こんな事故・病気に注意、子どもとの遊び、いまどきの育児事情なども書かれているので、かなり幅広い部分がカバーできます。
事前に読んでおくと、孫と、パパママと関わるスタンスが見えてくるので、安心だと思います。
終わりに
p17に、こう書かれています。
祖父母だからこそ伝えられることの究極は、置いていく姿を孫に見せてあげること。人が老いていく過程や死を通して、命について学び、やさしさやいたわりの心が育っていきます。「命のバトンを孫に受け渡していく」ことこそが祖父母一番大切な役割なのです。
この一節を読んだ時、じーんときました。
私の母が他界した時、娘と一緒に母の亡骸に対面しました。5歳の娘が経験した、初めての人の死でした。お通夜、お葬式などを通して、娘なりにいろいろと感じていたようです。
私が孫育てをする時は、身体が思うように動かない、体力がないなどと思うのではなく、老いを見せることが自分の役割だと、覚えておきたいと思います。
投稿者プロフィール
- 株式会社ソシエタス代表取締役。調理師/食品衛生責任者/出産ドゥーラ・産後ドゥーラ/発酵プロフェッショナル。さまざまな情報を発信していきます。
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