棒田明子著『新米祖父母の教科書 孫育て一年生』でトリプルハッピーに【本の紹介】

先日、小さな会で棒田明子さんに会う機会がありました。恥ずかしながら、有名な棒田さんを知らなかったのですが、NPO法人 孫育てニッポンの理事長をされているとうかがい、『新米祖父母の教科書 孫育て一年生』(KADOKAWA)を購入してみました。

本書は、祖父母のハッピー、子どものハッピー、・パパママのハッピーのトリプルハッピーを生み出そうと提案されています。

妊産婦側から本書を見ると

昔と今の育児の違いを本を通じてわかってもらえる

私は、出産直後、親戚とのジェネレーションギャップに悩みました。「そんなに母乳をあげたら将来肥満になる」と言われて、まさかそんなことはないだろうと思いつつ、本当だったらどうしようと1週間くらい悩んだことがあります。母乳外来の日に、助産師さんに聞いてもらって、安心したのを覚えています。あとで、親戚に聞いたら「自分はミルクで子どもを育てたから母乳のことはわからない。なんとなくそう思っただけ」と言っていて、ホッとしたけれど、そんないい加減なことを言わないでほしいと思ったし、残念な気持ちでした。本当は親戚に言われた時、それは誰が言っているのかとか、科学的根拠のあることなのかとか、聞ければよかったのでしょうが、初めての育児で必死で、精神的に不安定だった私は、その言葉を鵜呑みにしてしまいました。ちょっと話がそれました。本書を事前に渡しておけば、私のような思いをせずにすむかもしれません。
今と昔で変わっていること、例えば
・ベビーパウダーはかぶれたり汗腺が詰まったりするから使わない
・母乳が出るようにおはぎやおもちは食べない
・お風呂上がりに白湯よりも母乳
・果汁を与える必要はない
です。
これは、妊産婦さんには当然のことですが、祖父母世代は案外知らないことです。サポートしてくれる祖父母に直接は言いにくいし、一つひとつ伝えるのも、それはそれで労力がかかります。そんな時、この本を1冊渡しておけば、ジェネレーションギャップに悩むこともなくなるでしょう。

 

祖父母世代ならではの遊び

 p102の「遊びを通して孫と触れ合う」では、孫と昔遊びをする提案がされています。
手遊び、けん玉、あやとり、折り紙、こま、読み聞かせなどがあげられています。私も子どもにこんな遊びを経験させてあげたいけれど、なかなかできないので、祖父母が遊ばせてくれたら嬉しいなぁと思いました。

その他

p98の「身の回りの危険度チェックを忘れずに」では、事故対策について書かれています。灰皿・たばこ、ドアの開閉、水をためておいた浴槽など、注意するポイントが具体的に書かれています。子どもの発達と事故例の一覧表も掲載されています。
祖父母に赤ちゃんを託す時、家の環境のことは特に直接言いにくいけれど、命に関わる大切なことですね。

祖父母側から本書を見ると

孫育てに不安を抱えている祖父母。

時期別(妊娠&出産期、誕生〜3か月、3か月〜6か月、6か月〜12か月、1歳、2歳、3歳〜5歳、学童期)に子どもの発育・発達のめやすがコンパクトにまとめられています。子どもの発育・発達の本を1冊読むのは大変ですが、 本書を読むだけでも、祖父母には十分なのではないかと感じました。

また、ママの体と心、こんな事故・病気に注意、子どもとの遊び、いまどきの育児事情なども書かれているので、かなり幅広い部分がカバーできます。

事前に読んでおくと、孫と、パパママと関わるスタンスが見えてくるので、安心だと思います。

終わりに

p17に、こう書かれています。

祖父母だからこそ伝えられることの究極は、置いていく姿を孫に見せてあげること。人が老いていく過程や死を通して、命について学び、やさしさやいたわりの心が育っていきます。「命のバトンを孫に受け渡していく」ことこそが祖父母一番大切な役割なのです。

この一節を読んだ時、じーんときました。

私の母が他界した時、娘と一緒に母の亡骸に対面しました。5歳の娘が経験した、初めての人の死でした。お通夜、お葬式などを通して、娘なりにいろいろと感じていたようです。

私が孫育てをする時は、身体が思うように動かない、体力がないなどと思うのではなく、老いを見せることが自分の役割だと、覚えておきたいと思います。